2025/09/08
「卒業式でのPTA会長の祝辞は短いほうがいい」
そう思っているPTA会長の皆さんは多いのではないでしょうか。
不安の正体を見つめてみる
この思いの裏には、実は深い不安が隠れています。
「長く話したら飽きられる」
「自分の話なんて聞いてもらえない」
このような不安が、私たちを「短く済ませよう」という発想に追い込んでしまうのです。
でも、待ってください。その前提自体が間違っているかもしれません。
考えてみてください。
卒業式という人生の節目で、PTA会長として壇上に立つあなたの言葉を、卒業生たちは聞く準備ができています。彼らにとっても特別な日です。
その特別な日に、大人代表として語りかけるあなたの言葉には、もともと重みがあるんです。
経験には卒業生が聞くべき価値がある
問題は長さじゃない。問題は、あなたが自分の言葉に自信を持てるかどうかです。
「どうせ聞いてもらえない」と思いながら話せば、それは必ず伝わってしまいます。言葉の端々に、その迷いや不安がにじみ出てしまうからです。逆に「この子たちに、これだけは伝えたい」という強い思いがあれば、(極端ですが)10分話しても生徒たちは聞いてくれます。
PTA会長をするような年齢になると、親として、社会人として、いろんな経験を積んできています。その経験から出てくる言葉って、私たちが思っている以上に価値があるのかもしれません。人生の先輩として、若い世代に伝えられることがきっとあるはずです。
その価値を、まずは自分自身が信じてみることから始めてみてはどうでしょうか。