PTA会長が挨拶をする頃の僕たち

卒業式 祝辞。保護者と先生方へのメッセージは?

time 2025/09/27

質問:

卒業式でのPTA会長の祝辞で、よく、保護者や教員にも「おめでとう」や「ありがとう」と伝えます。
ですが、保護者や教員もPTA会員であるため、いわば自組織の人に対して言葉をかけるのは少し変な気がします。

 

回答:

その疑問、とてもよく分かります。確かに組織論的に考えると少し不思議な感じがしますよね。

PTAは「Parent-Teacher Association」の略で、文字通り保護者と教員で構成される組織です。だからPTA会長が同じ組織の構成員である保護者や教員に対して挨拶するのは、なんだか変だなと感じるのはとても自然な感覚だと思います。

でも、よく考えてみると、保護者への「おめでとう」には十分な理由があります。その保護者たちは卒業する子どもの親なのですから、「卒業おめでとう」と声をかけるのは当然のことです。同じPTAメンバーだからといって「おめでとう」を言わないというのも、それはそれでおかしな話ですよね。

それに、PTAは企業のような上下関係がある組織ではなく、子どもたちのためのボランティアの集まりです。だからこそ、PTA会長から保護者への「卒業おめでとう」は、組織内の公式な挨拶というより、同じ立場で子育てを頑張ってきた仲間への温かい言葉として受け取れるのではないでしょうか。

教員への「ありがとう」も同様です。確かに教員もPTAの構成員ですが、子どもたちを直接指導し、成長を支えてくれた存在です。お世話になったことへの感謝を伝えるのは、組織の枠を超えた自然な気持ちの表れだと思います。

   

この記事の著者

ニーバーオフィス

2006年以来、長きにわたり祝辞・挨拶原稿の代筆を行っている会社の代表者です。このサイトではPTA会長の祝辞・挨拶について、多くのPTA会長のご助力をしてきた経験からアドバイスをしています。